投稿

9月, 2022の投稿を表示しています

2022年9月16日 集中暖房の稼働が始まりました

 8月後半は日本の晩秋のように冷えましたが、9月前半は夏のように暖かい日が続きました。日差しが強い一方で風は涼しく、木々は黄色に染まりまさに「黄金の秋(altan namar)」でした。しかし、今日(16日)は急に冷え込み、そろそろ冬が近づいてくる気配があります。  さて、モンゴル都市部には屋内の壁に市などが集中的に管理する暖房がついています。北海道の家にあるセントラルヒーティングがこれに近いものだと思います。モンゴル語でハラールト(khalaalt)、俗にパール(paar)と呼ばれるこの暖房は、ウランバートル市では毎年9月~10月に稼働が始まります。  この暖房稼働時期はモンゴル国エネルギー省令で定められています。現在のところ、暖房稼働時期は以下の通りです。 ・ウランバートル市、ダルハン市、エルデネト市、チョイバルサン市  病院、学校、幼稚園、集合住宅:9月15日~5月15日  その他の産業施設:10月1日~5月1日 ・アルハンガイ県、バヤンウルギー県、バヤンホンゴル県、ボルガン県、ゴビアルタイ県、ダルハンオール県、ウヴルハンガイ県、ザヴハン県、セレンゲ県、オルホン県、トゥヴ県、オヴス県、フヴスグル県:  9月15日~5月15日 ・ゴビスンベル県、ドルノド県、ドンドゴビ県、ウムヌゴビ県、スフバータル県、ホヴド県、ヘンティー県  10月1日~5月1日 ( 2020年9月1日発出のエネルギー省大臣指示 より)  今日は一気に冷え込んだので、早速パールのありがたさを噛みしめています。ウランバートルは世界一寒い首都と言われますが、集中暖房があるので屋内に限って言えば日本の冬の家よりも暖かく快適に過ごせます。  そういえば今日はこんなモンゴル語のことわざを習いました。「Namar daarval uvul daarakhgui」、秋に冷えたら冬は冷えない。秋に身体を冷やしてしまえば冬にあまり風邪を引かなくなるという意味だそうです。そうなんでしょうか。  そろそろモンゴルに来て1年が経とうとしていますが、今年の秋も風邪を引かず健康に過ごせればいいなと思っています。

2022年9月11日 第25回草原マラソンに参加しました

イメージ
 本日は第25回草原マラソンに参加しました。会場はウランバートル中心部から車で約1~2時間北西に行ったところにある国家ナーダム競馬場でした。9月も半ばですが、最近は夏に戻ったかのような気候で、さわやかで温かい草原での大会となりました。  このマラソン大会は1997年から約四半世紀続いており、日本からもわざわざ参加者がいるような有名な大会だそうです。今回は若い日本人参加者2名にお会いしました。その内1人は大学の駅伝代表に入れそうなレベルまでやっていたガチ勢だそうで、日本のマラソン界隈でもニッチな人気のある大会ということが窺い知れました。  部門は、3キロ、5キロ、10キロ、ハーフ(21キロ)の4つで、コースは全て国家ナーダム競馬の道でした。最も参加者が多い部門は3キロでした。大会の段取りは、開会式→3キロ→表彰→3キロ高齢者部門→表彰→5キロ→表彰→10キロ→表彰→ハーフ→表彰→ホルホグ*パーティー→全体優勝者表彰、順次解散、といった感じでした。モンゴルではそれなりな規模のイベントの開会式で馬頭琴演奏や歌唱の時間が設けられるのですが、今回のマラソンでもそうでした。いつも何故だろうと疑問に思うのですが、歌や演奏があると見栄えや縁起がいいんでしょうか。また、全員が走りきる前に各部門の表彰を済ませるのも日本ではあまりないスタイルだなと思いました。 *ホルホグ…鍋に羊肉と野菜を入れて蒸し焼きにしたもの。祝祭時によく食べられる。  参加者は学生が多かったものの、下は8ヶ月(お父さんが抱えて歩いていました)から上は91歳まで幅広く、60歳以上でもきびきびと走る方が何人もいました。モンゴル人は日本人ほどマラソンの習慣がないためか、スタートダッシュで全力で走る人が非常に多く、スタートから数十メートル先でかなりの人数が疲れて歩いていました。コース途中は走る・歩くをくり返し、ゴール地点が近づくとまた全力ダッシュする人が多く見られました。  私は体力にそこまで自信がなかったので5キロ部門に参加しました(最初と最後以外ほぼ歩き)。早馬が駆けて行ったところを走ったのは非常に貴重な体験になりました。他の外国人参加者(日本人と欧米系)は、体感それなりな割合で最初から最後まで一定のペースで走っていました。ちなみに、5キロ部門には内モンゴル出身と思しき参加者も少なくとも2名はいました(歩いていたら後ろ