2022年9月11日 第25回草原マラソンに参加しました
本日は第25回草原マラソンに参加しました。会場はウランバートル中心部から車で約1~2時間北西に行ったところにある国家ナーダム競馬場でした。9月も半ばですが、最近は夏に戻ったかのような気候で、さわやかで温かい草原での大会となりました。
このマラソン大会は1997年から約四半世紀続いており、日本からもわざわざ参加者がいるような有名な大会だそうです。今回は若い日本人参加者2名にお会いしました。その内1人は大学の駅伝代表に入れそうなレベルまでやっていたガチ勢だそうで、日本のマラソン界隈でもニッチな人気のある大会ということが窺い知れました。
部門は、3キロ、5キロ、10キロ、ハーフ(21キロ)の4つで、コースは全て国家ナーダム競馬の道でした。最も参加者が多い部門は3キロでした。大会の段取りは、開会式→3キロ→表彰→3キロ高齢者部門→表彰→5キロ→表彰→10キロ→表彰→ハーフ→表彰→ホルホグ*パーティー→全体優勝者表彰、順次解散、といった感じでした。モンゴルではそれなりな規模のイベントの開会式で馬頭琴演奏や歌唱の時間が設けられるのですが、今回のマラソンでもそうでした。いつも何故だろうと疑問に思うのですが、歌や演奏があると見栄えや縁起がいいんでしょうか。また、全員が走りきる前に各部門の表彰を済ませるのも日本ではあまりないスタイルだなと思いました。
*ホルホグ…鍋に羊肉と野菜を入れて蒸し焼きにしたもの。祝祭時によく食べられる。
参加者は学生が多かったものの、下は8ヶ月(お父さんが抱えて歩いていました)から上は91歳まで幅広く、60歳以上でもきびきびと走る方が何人もいました。モンゴル人は日本人ほどマラソンの習慣がないためか、スタートダッシュで全力で走る人が非常に多く、スタートから数十メートル先でかなりの人数が疲れて歩いていました。コース途中は走る・歩くをくり返し、ゴール地点が近づくとまた全力ダッシュする人が多く見られました。
私は体力にそこまで自信がなかったので5キロ部門に参加しました(最初と最後以外ほぼ歩き)。早馬が駆けて行ったところを走ったのは非常に貴重な体験になりました。他の外国人参加者(日本人と欧米系)は、体感それなりな割合で最初から最後まで一定のペースで走っていました。ちなみに、5キロ部門には内モンゴル出身と思しき参加者も少なくとも2名はいました(歩いていたら後ろから内モンゴル方言らしき言葉と中国語が聞こえた)。
走り終わった後は、ホルホグパーティーまで時間があったのでビール缶片手に近くの村までお散歩に行きました。実際に村らしきところに着いてみるとどうやら別荘地のようで、普段人が生活しているところではなさそうでした。別荘地帯入口には競馬場地域らしく馬専用病院がありました。また、少し遠くにはHISのゲルキャンプが見えました。この辺は観光・保養地なのでしょうか。
会場に戻るとハーフの表彰式でした。モンゴル人優勝者には馬が、外国人優勝者には羊が贈呈されました。
その後ホルホグパーティーが始まり、アツアツのお肉を頂きました(写真を撮り忘れた)。モンゴルの草原で食べる肉料理は、ひいき目もあるかもしれませんが非常に美味しいです。羊肉独特の臭みもあまりなく、蒸し具合も丁度良い柔らかさでした。
暑い時期の最後にこうして暖かい草原を楽しめて大変充実した一日となりました。
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