2022年5月7日 女心と春の空
モンゴルでは春は麗らかでのんびりとした季節ではありません。あるモンゴル人の知人曰く、「春の一日にはすべての季節がある」。実際、朝に雪が降ったと思ったら昼には暖かな日差しが降り注ぐ日もありました。春は冬の残留物と夏の先鋭隊がぶつかり合う季節です。ちなみに、昨日(5月6日)は薄い上着一枚で歩けるほど暖かい気温で空も快晴でしたが、今日(5月7日)は雹混じりの雨がバチバチと降っています。
春には冬に降った雪や固まった氷等が溶け出すため、歩く際には足元と頭上へ少々注意を向ける必要があります。モンゴルでは冬に川や湖の表面までもが凍るのですが、気温がプラスを超える日が増えたらもうそれらの上に乗らない方が良いでしょう。
また、砂嵐や竜巻もしばしば起こります。下の動画は4月にウランバートルで撮影したものです。
この前、モンゴルの春に関する言い回しを教えてもらいました。
「хаврын тэнгэр эмэгтэй хүний ааш (khavryn tenger emegtei khunii aash)」。
「春の空は女の性格」、つまりモンゴル版「女心と秋の空」です。
女性の心を変化が激しいものとして天候に喩えることが日本の諺と共通しており、初めてモンゴルのこの言い回しを知った時に面白いと感じました(女の心が変わりやすいかどうかは別問題です)。
モンゴルの春の天候は非常に不安定ですが、その一方で穏やかに晴れて過ごしやすい日もあります。そのような日には、動物たちの巣作りやキラキラ生える緑等いずれ来たる夏の生命力を垣間見ることができ、ワクワクした気分になります。
昨日、モンゴル国出身で現在は別の国に住んでいる友人から連絡がきました。
「モンゴルはいまどんな感じ?」
「暑くて、もう夏が来たような感じがするよ」
「そうなんだ、夏にモンゴルにいたことはある?モンゴルの夏はどう?」
「最高!日本は蒸し暑いけど、モンゴルは湿気がなくて過ごしやすい」
「でしょ!」
モンゴルの夏が待ち遠しいです。
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