2022年6月2日 今年2回目の食中毒

 モンゴルに来てから覚えた表現はたくさんあるのですが、その中の一つ、できればもう使いたくなかったものの一つに食中毒(khoolny khordlogo)があります。 

 今日の朝、腹痛で朝5時前くらいに目が覚めました。私はその痛みに覚えがありました。実は3月序盤に一度食中毒に罹っており、その時の腹痛ととてもよく似ていたのでこれは食中毒だなと判断しました。上司に休みの連絡をし、以前職場のお医者さんにもらっていた薬の余りと、日本から持ってきていたイブを飲みました。本当はご飯食べてから飲んだ方がいいよなあと思いつつも痛みの鎮静を優先したのです。この自己判断が悲劇の始まりでした。

 私の場合、鎮痛剤は服用後30分くらいで効果が出てくるのですが、今朝は一向に腹痛が収まる気配はありませんでした。むしろ鎮痛剤の副作用のせいか、胃が荒れている時の焼ける痛みが追加されました。喉が渇いたのでお茶を飲むと胃が悲鳴を上げました。

 症状は上腹部のチクチクした痛みの他、発熱や軽度の吐き気もありました(食中毒だと下痢症状も出るはずなのですが、今回は特にありませんでした)。午前中は、上腹部の痛み+イブで荒れた胃の痛みでベッドの上をのたうち回っていました。じっとしていても地獄、動いても地獄で、ネットで調べた安楽位(前かがみ)をとってみたり、ちょっと怪しげなブログの手のここのツボを押すと楽になる的なものまで実践していました。窮地に陥ると人はちょっと頼りになりそうなものなら何にでもすがるんだなあと一瞬客観的になってしまいました。

 とはいえ、流石にこのままだと腹痛でどうにかなってしまうと思い、最後の気力を振り絞って職場のお医者さんに連絡し、電話越しで診断をして頂きました。やはり典型的な食中毒の症状だったようで、抗生剤、腹痛止め(イブプロフェンじゃないやつ)、ビオフェルミン、解熱剤、吐き気止めを処方していただきました。イブ系は胃が荒れるので、食中毒の際は避けた方が良いそうです。本来なら私が職場に行ってお薬を受け取れるのが良いのですが、ベッドとトイレを往復するのがやっとなくらいの痛みと吐き気があったので、お医者さんに自宅ドアの前までお薬を届けていただきました。お忙しいところありがとうございました。

 お医者さんと別れ、頂いた薬等を確認している時、「吐き気止め」の字面に安心してしまったのか、急に吐き気が強くなり吐き戻してしまいました。朝昼とご飯を食べていなかったので、ほとんど胃液でした。人生で初めて胃液見た…。汚い話ですみません。

 落ち着いてから経口補水液でお薬を飲み、「寝たら痛くない!」精神で頑張って寝ようとしました。半分くらい意識がある中で痛みに耐えながら数時間横になっていましたが、数時間すると胃荒れの痛みが和らぎ、上腹部の痛みは和らぎ、健康な人間的精神を取り戻すことができました。プロの適切な処方ってすごい。

 その後、お世話になっている人が家にお見舞いに来てくれてこんなものをくれました。


 実はモンゴルには日本のパックジュースと栄養ドリンクが結構売られています。数年前にはあまり考えられなかったことですが、日本の商品を輸入する会社があるおかげで食に関してはホームシックにならずに済んでいます。いつか日本商品輸入会社やお店についてブログ書きますね。


 そんなこんなで、まだ腹痛はあるのですが快方に向かっています。とはいえこのまま筆を置くとモンゴル生活ブログっぽさが薄いので少しモンゴル語の話をして終わろうと思います。

 先程、日本の大学のモンゴル語の授業でお世話になったモンゴル人の先生からSMSが来ました。私が「食中毒になっちゃいました~(Bi khoolond khordchikhson)」と言ったところ、先生は「健康が一番大事なことだよ」と言ってくださったので、「痛いほどよく分かりました(腹痛だけに)」的な返答をしたくて「gashuunaar oilgoson(=苦さ/厳しさで理解しました)」と返しました。すると、「苦さで理解した。モンゴルの良い言葉ですね。よく勉強しています」と褒めていただきました。まあ「痛いほど理解しました」をGoogle日モ翻訳で調べたやつをちょっと手直ししただけの文なので全然よく勉強してません。ごめんなさいバクシャ―(先生)。

 ついでにモンゴル人の食中毒対処法を先生に聞いたところ、「水を時間をかけて沸騰させ、少し置いてから飲むのが食中毒治療の主な方法です。水200gを沸騰させ100gにして、ぬるくなったら飲みます」だそうです。どの場所でも食中毒には水分補給の対処療法が重要なんですね。

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