2022年12月31日 今年の振り返り

 早いもので、2022年も本日で終わりです。年を重ねるにつれ、一年が過ぎるのが早くなっているように感じます。今回の記事では2022年の振り返りをし、来年の目標について語ろうと思います。


【全体の振り返り】

 あらゆる面において、エネルギー不足感、目が覚めていない感、そして不完全燃焼感がありました。そして、手を付けたあらゆる物事が中途半端にしてしまいました。

 エネルギー不足感の原因は、体力面では運動量の減少で体力が落ちたこと、精神面では意識の大部分を仕事に向けたためそれ以外の活動に割り振る精神的エネルギーがなかったことだと思います。物事を中途半端にしてしまうことは以前からたまに顔を見せていた私の悪癖ですが、エネルギー不足がこれを加速させてしまった気がします。
 目が覚めていない感は、具体的に表現するのは難しいのですが、エネルギー不足感とも関連していると思いますが、頭にずっと靄がかかった状態のような、一つの事象についてじっくりと深く考える力が弱くなっているような感じのことです。この状態になってしまった理由は、エネルギー不足感の原因と関連しているでしょう。エネルギー不足という状態が目が覚めていない感を誘発しているという面もあるかもしれません。
 そして、エネルギー不足感と目が覚めていない感によって思うように身体と頭が働かなくなったことで、あらゆる活動の良や質が下がり、常に不完全燃焼感を感じるようになりました。
 簡潔に言うと、「運動不足と老化による体力低下+仕事による精神力消耗→活動量の低下→活動の質の低下」という状態が通年で発生していました。

 この状態は修論執筆を控えた院生的にまずかったことは言うまでもありません。退勤後に研究をする元気をなくしてしまったことで、在籍中の院生と比較すると圧倒的に読みこんだ文献量と人と議論した回数が少なくなり、それに伴いアカデミックな思考力も鈍ってしまったという感覚があります。

 全体的な評価はこんな感じですが、生活の各方面では良いこともたくさんありました。以下では方面別に所感を書き出していきます。


【研究面】

・反省点:(既に述べましたが)読み込んだ文献量が少ないこと、そしてじっくり考える方向での思考力が落ちたことです。両者とも身体的・精神的エネルギーの不足が招いた事態でした。学会ももっと積極的に参加すればよかったです。
・良かったこと:シンポジウムに発表者として参加し、人前で発表する経験を積んだこと、そして研究したい方向性がみえてきたことです。シンポジウムに参加すると決めたことで、エネルギー不足ながらに強制的に様々な文献を読み込むことができ、自分のディシプリンや研究対象地域の研究潮流を目に見える形で整理できたので、参加して良かったです。ちなみに、この発表は冊子に収録されるそうです。ボロボロの頭で考えて書いた文章が他の研究者の方々の文章と共に収録される思うと恐ろしいです。
 研究したい方向性は、人(特に若者)の移動や移民についてです。学部時と研究テーマと共通するのは「若者」というキーワードのみとなり、卒論から大きく方向転換することになりますが、地域に縛られないより普遍的な関心を発見できたので一つ大きな壁はよじ登ることができているのかなと前向きに捉えています。

【仕事面】

・反省点:自分は会社員組織の中の一員として生きるのが下手すぎると感じました。「社会人コミュニケーションにはある一定の型がありそれを臨機応変に使用する必要がある」というのは理解したのですが、それを納得して実際に動くというのが苦手ということに気づきました。ひとことでいうと社会不適合略してシャカフテなのかもしれません。
・良かったこと:公文書的な日本語に触れる機会が増え、解釈の余地を残さない文章の書き方などを学ぶことができました。長年勤めている人と比較すると赤ちゃんレベルですが、コンテクストを共有しない他人に自分の考えを伝えるための文章は一年前より書けるようになってきました。

【交流面】

・反省点:仕事以外で積極的にモンゴル人社会と関わってこなかったことです。平日夜や土日に習い事やバーにでも出かければよかったのですが、気力・体力ともに足りず家で倒れていました。
・良かったこと:人間関係の広さに大きな変化はありませんでしたが、昨年知り合った同年代の在留邦人の方々と仲良くしていただいたり、楽しく遊べるモンゴル人の友人ができました。仕事で知り合ったモンゴル人の中にはたまにメッセージをくれる方もおり、ありがたいです。

【イベント面】

・反省:仕方ないことですが、今年初めはコロナがまだかなり流行していたということや招いてくれるレベルで仲の良いモンゴル人がいなかったことで、ツァガーンサルにお邪魔できませんでした。12月は体調を崩しており大き目のシンジルも逃しました。また、バーで開かれるタイプのライブに顔を出せませんでした。平日夜に自宅からNkm離れているところには出かけられない。これが老いか…。
・良かったこと:本祭り、ナーダム、デールテイ・モンゴル、夏フェスなどの外で開かれるタイプの大きい行事には参加できました。

【習い事、体験面】

・反省:習い事については、定期的にやる、ということができなかったのが特に感じられたのがこの方面でした。ほぼ全て休みがちもしくはフェードアウトしてしまいました。
・良かったこと:とはいえ、やってみたこと自体はすごく良かったです。乗馬は3回くらい、モンゴル式弓射も数回くらいやりました。通うと言ったのに結局フェードアウトしてごめんね。外国語会話については、夏はやる気満々で、モンゴル語とロシア語は週に各2回、英語は週5回くらいの頻度でやっていたのですが、11月頃に忙しくなりあらゆることへのやる気を消失してしまい、そこでいったんストップしています。年明けには徐々に再開したいです。

【お出かけ面】

・反省点:UB市中心部からあまり出れなかったことです。来年はもっと色々な場所に出かけたいです。
・良かったこと:在留邦人のお誘いや日本の知り合いの来モのお陰で国内旅行ができました。セレンゲ県スフバータル市、バヤン・ウルギー県のアルタイ山脈、ナライハに行きました。街歩きも、中心部ばかりになってしまいましたが色々なレストランやカフェに行きました。顔を覚えてくれるくらい常連のレストランも2軒できました。


 以上、今年の振り返りを書き出してみました。これをふまえて、来年の目標とそのためにやることを以下のように設定しました。

全体面:自分の体力、気力、キャパシティを正確に認識した予定を立てる

研究面:修論の執筆
・院ゼミに積極的に参加し、春学期に最低一回発表する。
・帰宅後、疲れていてもとりあえず文献を開く。
・指導教員にこまめに進捗報告をする。

仕事面:円滑な業務の遂行
・報連相をする。
・仕事の優先順位を決めてその通りにやる。

交流面:交友網の拡大
・人の集まりに積極的に顔を出す。
・メッセージで友だちに声をかけて交友を保つ。

イベント面:色んなイベントへの参加
・行きたいイベントは早々に予定にねじ込み早めにチケットを買う。
・参加したい旨を声に出す。

習い事・体験:定期的な出席
・他の予定とエネルギーを考慮して無理のない回数設定をする。

お出かけ面:東側の県、トゥヴァ人地域への旅行
・行きたい旨を声に出す。
・早めに休みを取る。


 良いお年をお迎えください。来年は平和で健康な年になりますように。

コメント

このブログの人気の投稿

【カフェ紹介】ウランバートル市内のおしゃれカフェ全制覇を目指してみた(随時更新)

2024年6月8日 TOMFL(モンゴル語能力試験)の概要

20240406 講演会の録画保存についてのメモ